RaspberryPi4にAndroid11(LineageOS18.1)を入れる

こんにちは。turtlekazuと申します。モノづくりが好きで、今まで自作IEMや自作PC、自作ドローンなど、いろいろ作ってきました。自作の水洗トイレや自動車をいつか作りたいと夢想しています。強化学習とかGAN(敵対的生成ネットワーク)など、ロボットに応用できそうな機械学習技術にも興味があります。今まで、いろんなものを作っても作りっぱなしになっていたので、ちゃんとアウトプットしていこうと思い、ブログを始めることにしました。

このブログでは、主に自分がつくったモノや、読んだ本の紹介を、備忘録がてら書いていこうと思っています。どなたかのお役に立てば幸いです。

   

前置き

数年前に、RaspberryPi3にVolumio、3.5インチタッチディスプレイ(抵抗膜方式)、ハイレゾ対応HAT、バッテリー(6000mAh)、を搭載したスタンドアロンなDAP(自称:パイレゾDAP)を制作したことがあったのですが、VolumioのSpotifyプラグインでは音楽をダウンロードできなかったため、オフライン環境ではあまり使い物にならず、当時はストリーミングサービスがTidal以外はハイレゾ非対応だったのもあり、あまり出番がありませんでした。

しかし、最近Apple Music、Amazon Musicなどがハイレゾストリーミングを提供してくれるようになりました。しかも価格据え置きで。そこでハイレゾプレーヤーHiby R5(SRC回避のAndroid8.1を搭載)を購入し、4.4mm バランス端子から再生される、なめらかなサウンドに大満足していました。

そんな中、ある日RaspberryPi4がAndroidを結構実用レベルで動かせるということを知ってしまいました。ここでむくむくとモノづくり欲が…。しかも最近は静電容量式のタッチパネルHATも販売されていて、前に作ったパイレゾDAPの完全上位互換品が作れてしまう(ゴクリ)。

衝動を抑えきれず、ついに新・パイレゾDAP制作プロジェクトがスタートしたのでした。

   

LineageOSをダウンロード

さて、前置きはそのくらいにして、この記事ではまず、RaspberryPi4にAndroidを入れる方法についてまとめたいと思います。Androidといっても、実際に入れるのはAndroidベースのカスタムOSである、「LineageOS」です。調べたところによると、カスタムOSの中では最も有名なものの一つらしく、ここからさらに派生したカスタムOSが作られているみたいですね。自分でも作ってみたくてしょうがないです(色々カーネルとかの勉強しなきゃ…)。

LineageOSのWebサイトより

今回入れるのは、Android11を元に作成された、LineageOS18.1です。imgファイルを、ここからダウンロードできます。RaspberryPi3にも対応したLineageOSもありまして、試しに入れてみましたが、メモリ1GBのため動作がもっっっさりしていたので、果てしない忍耐力のある方以外にはあまりオススメできません…。

ちなみにこのOSを開発してくださっているKonstaKANGさんは、フィンランドのオープンソースデベロッパーのようですね。KonstaKANGさんに心から感謝です。

   

GAPPS、suアドオン、resizeアドオンをダウンロード

GAPPS

Androidの真骨頂は、なんと言ってもさまざまなサードパーティ製アプリを入れられるPlayStoreですよね。AppleMusicやAmazonMusic、Spotifyといったストリーミングサービスもここからインストールしますので、これは必須です。実は、LineageOSではデフォルトではPlayStoreがインストールされていません。そのためOpen GAPPSというソフトウェア(Googleアプリがたくさん入ったものらしい)を入れる必要があります。ここからダウンロードできます。
なお、RaspberryPi4 + LineageOS18.1の場合には、Platformに「ARM」、Androidに「11.0」を選びます。Variantは「Pico」で十分でした(AppleMusicもKindleもPrimeVideoも入っている)。

各項目の選択例

suアドオン

続いて、LineageOS18.1には管理者権限を有効化するオプションがデフォルトではないため、ターミナルで/boot/config.txtをいじったりできません。それを有効化するためのアドオンをKonstaKANGさんが用意してくださっているので、ここからダウンロードします。

resizeアドオン

さらに、認識されるSDカードの容量が、デフォルトではimgファイルのサイズである約7GBとなってしまっており、SDカードの容量いっぱいまで使用することができません。それを拡張するためのアドオンも用意してくださっているので、ここからダウンロードします。

上記でダウンロードした3つのzipファイルは、USBメモリに移動しておきます。

   

LineageOSをSDカードに焼く

ダウンロードしたLineageOSのimgファイルを、SDカードに焼きます。自分が使ったのはRaspberryPi公式の「RaspberryPi Imager」です。これはフォーマットが早く終わるので重宝しています。他に有名なものでは、「balenaEtcher」とか「Win32DiskImager(Windowsのみ)」とかがありますね。お好きなものをお使いください。

   

LineageOSを起動してTWRPを有効化

OSをインストールしたSDカードをRaspberryPi4に入れたら、早速起動してみましょう!ロゴが出てきて、ロケールやらWiFiやらの各種セットアップの画面が出てきます。キーボードは残念ながら日本語用のJIS配列のオプションがないため、USキーボードの配列で入力する必要がありました。

ホーム画面が無事に表示されたら、リカバリーモードと、ターミナルの有効化を行います。リカバリーモードでは、LineageOSのようなカスタムAndroidの場合、「Team Win Recovery Project(以下、TWRP)」というカスタムリカバリイメージを使うそうです。TWRPでは、上でダウンロードした各種アドオンのzipファイルをOSにインストールすることができます。

リカバリーモードの有効化:Settingsアプリ -> System -> Gestures -> Power menu -> Advanced restart

ターミナルの有効化:
Settingsアプリ -> About tablet -> ‘Build number’ を複数回クリック
Settingsアプリ -> System -> Developer options -> Local terminal

上記の設定が済むと、アプリ一覧(ホーム画面で下から上にスワイプ)に「ターミナル」アプリが出現し、F5キーを長押しした時に表示される電源メニューに、リカバリーモードでの再起動の項目が出現します(Restart -> Recovery / System)。ちなみに、Systemとは、通常モードでの起動のことを指します。

その後、TWRPを起動するために、F5キーを長押しして、Restart -> Recovery を選択します。

   

TWRPでGAPPSとかをインストール

TWRPが起動したら、最初に出てくる画面で、右下のスライダーをスワイプします(初回のみ)。すると、メインメニューの画面が表示されます。

各種zipファイルを入れたUSBメモリを接続し、Mountの項目をクリックします。「Select Storage」からUSBメモリを選択し、「USB」のチェックボックスにチェックをつけたら、メインメニューに戻ります。

続いて、Installの項目をクリックします。接続しているUSBメモリの中身がリストアップされているので、まずresizeアドオンを入れましょう。これを最初に行うのは、デフォルトの容量では、GAPPSを入れる際に容量不足としてエラーになるからです。

lineage-18.1-rpi-resize.zip」を選択し、「Swipe to confirm Flash」と書かれたスライダーをスワイプするとインストールされます。なお、名前の頭にアンダースコア(_)がついている同名のファイルが表示されているかもしれませんが、そちらではありません。インストールが完了したら、戻るボタンでファイルの一覧に戻ります。

同じ要領で、「lineage-18.1-rpi-su-arm.zip」と「open_gapps-arm-11.0-pico-20xxxxxxx.zip」もインストールします。

インストールが無事に完了したら、再起動します。

   

PlayStoreでアプリを入れる

起動すると、今度はGoogle関連のセットアップが画面が出てくるので、アカウントにログインしたり、諸々の設定を済ませましょう。アプリ一覧を開くと、PlayStoreアプリが出現しているはずです!

あとはPlayStoreから、お好きなアプリをダウンロードしてください。自分の場合は、本命のAppleMusicやKindleを入れましたが、問題なく起動・サインインできました。しかもAppleMusicは、楽曲のダウンロードも可能でした。

ただし、Appleアカウントのログインのためには、2段階認証としてAppleデバイスでの確認番号を求められます。この画面がApple製デバイスの画面をつけていないと出てこないため、最初に気づかず焦りました。以前自分が所有していたハイレゾプレーヤーFiio M9では、使っているSoCがAppleからの認証を受けていないためにAppleMusicのサインインができなかったので、RaspberryPiで動いてくれたのは非常に嬉しかったです。

   

結び

RaspberryPi4にLineageOS18.1を入れる方法は、以上になります。PlayStoreがばっちり使えてしまうのがホント最高です。次回は、ハイレゾDACのHATをLineageOSで使う方法について書きたいと思います。

turtlekazu

モノづくりが大好きです。オーディオや車、ガジェットなども。ミシシッピニオイガメを飼育中。最近、ほうじ茶にハマっています。

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